ラン、おいら、ラン!

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まったく、自分が何をしたいのか理解に苦しむが…。
2カ月振りにトレイルランのレースに出てきました。
あ、いえ、決して“走った=Run”とはいいません。
上り坂は、とことん“歩き”ます(涙)。
僕にとっての“トレラン”は、“レース”という括りがない限りすすんでやろうとは思わない、不思議な“アソビ”なのでアリます!

参加したのは、『高尾山天狗トレイル2009』。
距離は、18km。
今までエントリーしたレースの中で最も短い。
なので欲張って、目標タイムは3時間…くらい(を所望)。

で、やっぱりというか、朝目を覚ますと、
「あ~、やばい!」
降り続く雨のことではない。
デッドタイムを30分、完全に寝坊した。
というワケで、図らずも自宅から駅まで予定外のウォーミングアップすることになってしまった。

しかしま、雨だし、このレースに特に深い思い入れもないし、間に合わなければTシャツだけもらって帰ってこ~よう。

そんな感じで会場入り。

ところが、である。
自分の中にある、何だかよく分からないメカニズム、プログラムが突然起動してしまった。

簡易トイレに延びる長蛇の列を眺めながら、受付を済まし振り返った瞬間、尿意も忘れてシフトチェンジする感じがした。手にしていた“参加賞Tシャツ”の存在すら消えていた。
本当のことをいえば、会場に乗り入れたバスを降りた時もまだ、昨夜眠れずに飲んでしまったアルコールが抜けていなかった。そのドンヨリも、パキッと締まっていた。

『男子更衣室』と示された、壁付き運動会テントは“すし詰め”状態。
小雨は降り続き、「どうせ濡れてしまうなら…」と、外で着替え(といっても上着を脱ぎ、ズボンを短パンに履き替えるだけなのだが)、バックパックにゼッケンを取り付ける。

雨具を羽織った頃には、「寒い」とか「雨ヤダな」とか、「18kmも走るのか?」とかいったネガティブな発想はまったくなくなっていて、トイレに行きたいと思っていたことすら完全に忘却(酔っていたのか?)。

そう、「Tシャツもらって帰っちまえ!」って考えは、新しいプログラムに上書きされていたのだ。


それでも寒い。それに、スタート地点までが遠い!
3つのグループに分かれたウェーブスタートは、待ち時間が長い!
じっくりストレッチするにはいいが、アップで体を温めても、すぐに冷めてしまう。

僕はもちろん“白ゼッケン”の自己申告下位グループ。
先にスタートする、他のグループを見に行くヒマさえある。

いよいよ僕たちの番がやってきた。
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…が、どうしたオレ?

いつもなら最後尾付近に並ぶのだが、気が付けばグループの中盤より前の方にいる。
しかも、隙間があれば、ジワジワ前に進んでいる!
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気が付けば、こ、こんな前に(汗)。
マジ…、どうしたオレ?

意図してもいない、かなりポジティブな見えないモチベーションでカウントダウン。
ド~ン! でスタートしたのはいいのだが、ちょうど1週間前のチャリンコツーリングで違和感を覚えた右ひざが、最初の下り坂で小さくキリキリいいだした。
寒いからか、炎症が完全に治まっていなかったのか…。

ゴールできるのか、オレ?
(…あ、当然ながら、この後写真アリマセン。なぜなら…先をどうぞ)


ムフフ。
…フィニッシュゲートをくぐる時の、「ピーッ」とか「ピピッ」という音はたまらない。

久し振りに完走できました。

しかも、“希望”の3時間を切って(嬉)。


しかし、今回のコースはひどかった。

あ、いや、設定やレイアウトが、ではない。

ヌタヌタ、ビチャビチャ、ニュルニュル、ズボズボな場所(!)多数。
もちろん、(事後のインパクトが気になるくらいの)雨による影響の話。
しかも粘土質な場所では、上中位グループによってしっかりこねくり回され、またはツルツルに磨かれ、とにかく滑る、すべる!

下り坂では、まさに“凍った雪面”を板を履かずにスキー状態。
そのままスリップダウンなら笑えるが、突然グリップが回復して“ハイサイド”。
ランナーが、飛んでいく。
小さな水溜りだと思って足を置くと、ズボッと足首までもぐって“泥ダンゴ”になって上がってくる。

木の根が張りめぐらされた下りでは、頭から流血するランナーが…。

うおぉっ、スゴイ!

僕も尻もち転倒は5、6回では済まなかった。
初めは苦笑いだったのだが、だんだんマジ(=オカシク)になってきて、いつしか忘れていた何かに火が着いていた。
血を見たからか?

“回転レシーブ”というか、崩れた“受け身”の体勢でベチャゴニョッと転んでしまってからは、さらにテンションが上がって、熱くって、楽しくってしようがなくなった(笑)。

某“大会レポート”の中には、「ヌタビチャニュルズボなトレイルでテンションはガタ落ち…」なんてものもあった(表現は違います)けど、頭部も含めた右半身からバックパック全体がネンディーなドロまみれになってからのほうが、僕はこのレースを楽しめた。

なんだろう、「ふっ切れた」のか、ただ単に「キレた」のか、やっぱり「おかしくなった」のか、「正体が現われた」だけなのかは、僕にも分からない。

しかし事実として、右半身茶色のオッサンは、終盤の下り坂を猛スピードで駆け抜けていったのであった。
おかげで右ひざの関節痛は、これまでで最もキツイ(涙)。

とはいうものの、“半身茶色人間”になっていたことに気が付いたのは、大会会場で着替える段になってからだ。
どうりでやたらとチラ見され続けていたワケだ。

レース後半、コース際の背の高い草に突っ込んで行ったりして、たまった雨粒で手のひらや腕など目に見える範囲の泥を落とそうとはしたが、背中や頭(キャップ)のことまで考えは及ばなかった。
むろん、ネンディーなドロはそう簡単には落ちなかった。


フィニッシュゲートすぐの川で、膝から下を洗い流している時、あることに気が付いた。
“濡れモノ”(いや“汚れもの”、いや“ドロまみれモノ”)を入れるビニル袋を忘れたのだ。
寝坊したので、「朝やろう」と思っていたことの半分もできなかった。
その1つが、「ごみ袋」だ。

通常の反対で、“濡らしたくないモノ”をチャック付きの袋に入れたら、背負ってきたデイパックにすべて放り込んだ。
その間、見て見ぬふりは不可欠である。

ドロまみれのラン用パック、ドロまみれのシューズ、すべて裏返しに脱いだドロまみれのウェアなどを、“社会復帰ウェア”を入れていたスタッフバッグに詰め込んで、ギュウとやると、褐色の汁がチュウと浸みだした(悲)。


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重~いデイパックを背負い、普段は気にならない上位者記載の“リザルト”を見に行く。
当然僕の名前など載ってない。
でもそこで、やっとレースが終わった感じがした。


高尾駅で京王側に移る時、気になるものが…。
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おぉっ、これは! 
もう始まっているではないか!

…この続きがあるかどうか(←アリました)は、だれにも分かりません。


オマケ。
僕がどれくらい“半身茶色人間”になっていたかというと…。
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これでもドロの塊を落とし、雨などで多少洗い流された状態なのだ。

シューズはもちろん、ウェアやパックのドロをホースでジャバジャバ洗い落してもなお、茶色い水が流れてくる。
「2度と雨の日のレースには出るものか! 出てやるものか!」
などと罵りながら、2時間以上も風呂場と洗濯機の前を往復していた。

風呂上がり、バスタオルで耳の中をゴニョゴニョやると、茶色~いのがいっぱ~い。
そしてふと思った。僕はいったいどんな顔で、帰りの電車に乗っていたのだろうか…と。



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